エッセイ

と、いうわけです

と、いうわけです トンデモ本というものに興味があります。トンデモ本に関する本を本屋さんで立ち読みしたくらいで、その詳しい定義は知りませんが、トンデモ本たちの紹介を読んでいて、わくわくぞくそくするような、久しぶりに覚える複雑な皮膚感覚とでもい…

まぼろし・その5

まぼろし、代理 たわむれる まぼろし、代理 太古に、ある尻尾のないおサルさんの脳内で何かが起きた。ずれたらしい。その結果として、本能が壊れ、広義の言語が生まれ、その尻尾のないおサルさんがヒトとなった。そんな物語および神話があります。 さまざま…

まぼろし・その4

「そっくり」がたくさんある 「そっくり」としての製品と商品 「そっくり」がたくさんある 「似ている」は、「別のものに似ている」状態であり、「そっくり」は、「そのもの自体に似ている」状態だという気がします。こんなふうに言うと、「そっくり」のほう…

まぼろし・その3

似ている、つなぐ、顔、擬人 似ている、そっくり、同じ、同一 比喩、たとえる 似ている、つなぐ、顔、擬人 類似、つまり「似ている」という感じを、ヒトは重視しているようです。「似ている」は、「つなげる」、「こじつける」、「たとえる」にも、「似てい…

まぼろし その2

「ま・間」 「ま・真」 「ま・ma」 「ま・間」 「まぼろし」を「間を滅ぼす」と読んだときの、「ま・間」という言葉の意味とイメージですが、説明しにくく感じます。たとえば「間の取り方」というときの、「間」を他の言葉を使って説明しようとすると、困っ…

まぼろし・その1

幻影 まぼろし ま、魔、間、真 「ま」 言葉を掛ける まかせる 言葉が乱れるというまぼろし 当て字 テリトリー 幻影 「まぼろし」と「かげ」が合体しているからでしょうか、「幻影」という言葉を見聞きすると、いろいろな言葉とイメージが頭に浮びます。思い…

言葉の夢、夢の言葉

テリトリー、外、内、辺境 辺境に身を置いた人たち 言葉は外と内から辺境へとやって来る 辺境としての自分 夢の言葉、言葉の夢 テリトリー、外、内、辺境 昔の話です。 「仏文学は澁澤龍彦、独文学は種村季弘(たねむらすえひろ)、英文学は由良君美(ゆらき…

3/3『仮往生伝試文』そして / あるいは『批評 あるいは仮死の祭典』その3

「ふり」を装う身振り 蓮實重彦著『批評 あるいは仮死の祭典』は徹底して死んだふりをしています(じつは生きているふりをしているものの死んだふりなのですけど)。横たわって死に顔をつくり、えへへとこころで笑っているかのようです。ある意味とても面倒…

2/3『仮往生伝試文』そして / あるいは『批評 あるいは仮死の祭典』その2

「私、もう駄目かも」の永遠化 古井由吉著『仮往生伝試文』なのですけど、とにもかくにも死にそうなのです。 「私、もう駄目かも」の永遠化です。持続する死にかけ状態は、ここでは幸福の絶頂に似ています。異質のテキストがパッチワークになっているさまは…

1/3『仮往生伝試文』そして / あるいは『批評 あるいは仮死の祭典』その1

かり、かりる このところというか、この数年間ずっと読んでいるのは、蓮實重彦の『批評 あるいは仮死の祭典』と古井由吉の『仮往生伝試文』です。最近はこの二冊ばかり読んでいると言っても言いすぎではないと思います。手にしていないときにも、この二冊の…